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Vol.10 羽州三山山岳信仰と輪廻転生を辿る古修験道、及びもせぬがと謳われし財を成した北前船 ①

セールスアシスタント 髙橋 真夏

皆様こんにちは。

いつも当店ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

キャデラック・シボレーの魅力を通じて、仙台・宮城、さらには東北の絶景・食・文化をお伝えさせていただくブログ、本日Vol.10でございます。是非ご覧下さいませ(*^^*)

 

Vol.10【 羽州三山山岳信仰と輪廻転生を辿る古修験道、及びもせぬがと謳われし財を成し得た北前船  】

 

今回は山形庄内、東の奥参りへ、そして日本遺産に認定された酒田を巡ります。

 

先ず始めに「東の奥参り」。

「西の伊勢参り、東の奥参り」と言われるのを皆様ご存知でしょうか(^^)

西の伊勢神宮に詣でることを「西の伊勢参り」、東の出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)に詣でることを「東の奥参り」と称し、双方を詣でることは重要な人生儀礼のひとつとされており、「一生に一度は行ってみたい」というのは古の人々の願いだったそうです。

東の奥参りへと向かったのは、出羽三山の表玄関ともされる「羽黒山」。

 

仙台宮城ICから山形道へ、花笠ラインを通り山形自動車道の庄内あさひICで降り、県道44号を経由し広域農道を走り向かいます。

広域農道を走っていると、道路をまたぐ大きな鳥居が建っていました。

この鳥居は「羽黒山大鳥居」で、高さ20m、幅15m、東北一の大きさを誇る朱塗りの両部鳥居です。

 

 

 

羽黒山大鳥居をくぐり、羽黒山へ向かう門前町手向地区の道の両脇には宿坊が立ち並んでおります。

羽黒山は修験道の聖地として名高い場所で、宿坊は「参拝者をお泊めして参拝前に心身を清めること」を大きな目的としている宿です。

宿坊で気持ちを整えてから東の奥参りへと参拝へ行くのも良いかもしれませんね。

 

 

 

それでは、羽黒山へと足を踏み入れます!

羽黒山の開山は1,400年以上前、第32代崇峻天皇の皇子である蜂子皇子が三本足の霊烏に導かれ、羽黒山に登拝し、羽黒権現を獲得、山頂に祠を創建したのが始まりとされています。

 

山頂まで全長約1.7km、歴史がある石段としては日本一の2446段の長い石段が続きます。その両側には樹齢350年~500年の杉並木が続き、その数はなんと500本以上。国の特別天然記念物に指定されています。石段の参詣道に沿って国宝「五重塔」をはじめ、多くの歴史的建造物や史跡が存在しています。

 

 

▼登拝口にあたる随神門前には、巨石「天拝石」が。

「この奇石を通し天を祭ったもので、その昔修験者の行法を行った場所の石と思われる。」と記されていました。

 

随神門をくぐりぬけた瞬間から、そこは出羽三山の神域。神域は遠く月山を超え、湯殿山まで広がります。

そして、山頂まで続く羽黒山の参道。参道は産道とも呼ばれ、行者にとっては生まれ変わりの道。

 

 

随神門の先には、澄んだ空気と差し込んでくる太陽の光が、なんともいえない神秘的な雰囲気が広がっています。

ここから始まる石段は、” 継子坂 “(ままこさか)。

継子坂を下ると、磐裂神、大年神、豊玉姫神、菊理姫神、少彦名神、などが祭神された末社が立ち並んでおります。

末社によって様々な神徳があり、この羽黒山のパワーみなぎる空気を生み出している一つの要素なのかもしれません。

 

 

 

継子坂を下りると、”祓川”(はらいがわ)に架かる神橋に出ます。朱塗りの祓川神橋と、向かいの懸崖から落ちる須賀の滝が美しい景観を生み出しています。

昔出羽三山に参拝する人々は必ず祓川で身を清め、登拝についたのだとか。また、この祓川は山上の清僧修験(肉食妻帯しない修験者)と山麓の妻帯修験者とを分ける境界となっていたそうです。

▼祓川神橋

 

 

ここからは、ゆるやかな登りの石段が続いています。

山頂までの石段は2,446段。「石段には33個の絵が彫られていて、その中の18個の絵を見つけると願いが叶う」と云われております。

盃やひょうたん、天狗の顔も彫られているそうです!是非見つけてみて下さいね(^^)

 

 

遠くから聞こえてくるせせらぎと、杉の間から吹くそよ風が心地よい空間。

石段を進んでいくと、一際大きく存在感のある杉が!

この杉は「爺杉」で、国天然記念物に指定されています。

▼爺杉

 

なんと、樹齢は約1000年以上。根周り10.5m・幹囲8.25mの大きさを誇り、羽黒山で最大最古の巨木とされています。

婆杉もあったのですが明治35年の暴風で倒れてしまったのだそうです。

1,000年もの間ここに立ち羽黒山の歴史を見守ってきた爺杉。流れた1,000年もの月日。想像すると果てしなく、圧倒されてしまいます。

 

爺杉から歩くことわずか、見えてきたのは国宝「羽黒山 五重塔」。

高さ29m、三間五層の杮葺(こけらぶき)・素木造り(しらきづくり)の五十塔。

平安時代に平将門が建立したとされ、現在の塔は慶長13年(約600年前)に出羽山形藩主の最上義光によって再建されたといわれています。

杉に囲まれた中、荘厳でありつつ優美な姿で建つ五重塔は、息をのむ光景で、そこだけまるで時が止まっているかのように感じました。

冬の季節には、雪が積った長い軒が飛び立つ白鳥の翼のように美しいと言われています。冬の五重塔も一度は見てみたいですね。

また、羽黒山五重塔の内部が約150年ぶりに公開されています!公開は平成30年11月4日まで。

この機会を逃したら次に公開になるのはいつになるのか….ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか(^^)

 

五重塔を過ぎると、羽黒山の大きな三つの坂のうち、一つ目の坂「一の坂」が現れます。

 

そして、羽黒山の山頂まで続くこの杉並木は、

フランスの旅行ガイド、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星に認定されています。

 

 

 

かなへびも頑張って石段を登っていました(*^^*)

 

一の坂を登り終えると、二の坂、三の坂が続くのですが….杉並木を十分に堪能してここで下山。

羽黒山の山頂までは実は車でも行くことができるのです!

次回はゆっくりと石段を登り山頂を目指したいと思います。

 

車で山頂まで行く場合は、羽黒山有料自動車道(往復400円)を通り向かいます。

少しくねくねとした山道を登ると山頂へ到着。

 

神社の駐車場は狭いことも多いですよね。

そんな時でも、駐車をサポートしてくれる装備がCTSにはついています!

 

車を真上から見下ろした映像が表示されるサラウンドビューカメラ、そして前進する時はフロントカメラが、後退する時はバックカメラが表示され、サイドミラーやバックミラーだけでは確認しきれない部分も映しだしてくれるのです。

 

この装備があれば、少し狭い場所でも安心して駐車することができます。

 

 

羽黒山の山頂には、月山・羽黒山・湯殿山の三神が合わせて祀られている「三神合祭殿」があります。

 

 

「三神合祭殿」の社殿は合祭殿造りと称すべき羽黒派古修験道独自のもので、高さ28m、桁行24.2m、梁間17m、で主に杉材を使用。内部は総朱塗りで、屋根の厚さ2.1mに及ぶ萱葺きの豪壮な建物です。

清々しい空気に包まれる中に建つ神聖な三神合祭殿。

 

 

出羽三山の三つの山は、

羽黒山では現世利益を、

月山で死後の体験をして、

湯殿山で新しい生命(いのち)をいただいて生まれ変わる、

という類いまれな「三関三度(さんかんさんど)の霊山」として栄えてきたお山であるとされています。

 

 

 

山頂には「三神合祭殿」の他にも、国重要文化財に指定されている「鐘楼」「梵鐘」、祖霊安鎮の山として先祖の御霊を祭る「霊祭殿」、江戸時代幕府初代将軍 徳川家康を神として祀る「東照社」、大雷神社・健角身神社・稲荷神社を始めとする末社など、境内には巡っていただきたい場所がたくさんあります。

 

 
羽黒山は参道や山頂、全てがパワースポット。
杉並木が放つマイナスイオンや羽黒山の古より続くパワーを全身で感じることができます。
羽黒山の参道は、生まれ変わりの産道、自分を見つめ直し新たな気持ちで日々を迎えることが出来そうです。
東の奥参りを終え、清々しい気持ちになったと同時にお腹も空いてきました。
本日お昼ご飯をいただくのは、酒田の古き良き時代の趣きを残す老舗料亭。
四季折々の旬な食材を、素材を活かした美味しさで味わうことができるのだとか。期待を胸に老舗料亭のある酒田へと向かいます。

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